季節と心理Blog
皆さん。朝夕めっきり涼しくなってきましたね。昼間はまだまだ夏を思わせる暑さでエアコンや扇風機から離れることができませんが、秋がやってまいりました。ちょうど先週に秋分の日も迎えております。
さて、秋が来たら冬にかけてくるわけですが、この季節の変わり目に、気分の波が荒ぶる方々がいらっしゃいます。私はよく『季節の変わり目なので精神的な調子を崩される方多いんですよねぇ』と話します。かく言う私も秋は絶不調からの冬は感情希薄の中行動することが多いです。
季節は我々人間に心理的な影響を与えています。その記事を書いていきたいと思います。
季節が与える心理的影響
季節は私たちの心に影響を与えています。
季節の変化によって気温や日照時間が変わり、それが自律神経やホルモンのバランスに影響を及ぼしているからです。その結果、気分や感情、睡眠や食欲などが変化し、更に影響を受けている方の中には、冬に抑うつや無気力などの症状が現れる季節性感情障害(SAD)という精神疾患を引き起こす方もいらっしゃいます。この疾患は、日本では北海道や秋田などの寒冷地で多く見られ、また、女性が季節に敏感ということからか、女性の発症率が高いという研究があります 。
では、各季節はどんな心理的影響を与えるのでしょうか。
一般的な四季折々のイメージからどんな影響を与えるのか考えてみましょう。
四季のイメージ
春
春は新しい始まりの季節です。冬から解放されて暖かくなり、花が咲き、鳥がさえずります。これらの刺激は、私たちの心を明るくし、活力や希望を与えます。また、冬から日照時間も徐々に増え、太陽光の刺激によりセロトニンという神経伝達物質の分泌が増えることで、気分が高揚しやすくなります。
一方で、花粉症や気圧の変化などによってストレスを感じる人もいます。また、新しい環境に適応することで不安や緊張を抱く人もいます。
ちなみに夫はブタクサによる花粉症のため、5月は鼻をグジュグジュ言っており辛そうであり、ストレスも中々にヤバそうです。
夏
夏は暑さや湿度が高くなります。これらは私たちの身体に負担をかけ、集中力や判断力を低下させます。また、暑さによってイライラや怒りが増すこともあります。
一方で、夏は楽しみや刺激が多い季節でもあります。海やプール、花火や祭り、夏フェスなどは好奇心・感情・イベントによる刺激を脳内に受けるため、これらの刺激が好きな方々にとっては、幸せ感や満足感を高めます。
こういうのはドーパミンという脳内ホルモンの関係が影響しているのかもしれないですね。
秋
秋は気温が涼しく過ごしやすい気候となり、紅葉や収穫など美しい風景が見られます。これらは私たちの心を落ち着かせ、リラックスさせます。また、メラトニンという神経伝達物質の分泌が増えることで、睡眠の質が向上します。メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれる物質で、睡眠サイクルを調整します。
春眠暁を覚えず、とはよく言うものの、秋眠もあるのではなかろうかとも最近思います。
一方で、秋は冬に向けて日照時間が減り始める季節でもあります。これはセロトニンの分泌を減らし、気分が落ち込みやすくなります。特に冬型の季節性感情障害(SAD)の人はこの時期から症状が出始めることがあります。
冬
冬は寒さや雪が厳しくなります。これらは私たちの身体にストレスをかけ、免疫力や代謝を低下させます。また、冬は日照時間が短くなり、セロトニンの分泌が減ります。これは気分や感情に大きな影響を与え、抑うつや無気力、過眠や過食などの症状を引き起こします。特に冬型の季節性感情障害(SAD)の人はこの季節に最も苦しむことがあります。
末端冷え性にも辛い季節ですね、こたつから出たくなくて結果コタツムリにも…。
一方で、冬は雪景色やイルミネーションなど美しい光景が見られます。これらは私たちの心を癒し、感動させます。また、冬はクリスマスやお正月など家族や友人と過ごす機会が多い季節でもあります。これらは私たちの心を温め、絆を深めます。ただ、これらのイベントについて嫌がる人も居るので一概には言えませんが…。
以上のように、各季節はそれぞれに心理的影響を与えます。しかし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個人差や地域差もあります。また、季節だけでなく、他の要因も心理に影響を与えます。例えば、性格や生活習慣、ストレスやトラウマ、遺伝やホルモンなどです。
なので、季節による心理的影響を受ける場合は、自分の感情や行動に気づき、適切な対処法を見つけることが大切です。
季節で心身に良い影響のある行動
季節によって心理的影響を受ける場合は、どんなことをしたら心身に良い影響となるのでしょう?
それらについて上記のイメージから考えられることをあげてみます。
春
・花見やピクニックなどで外に出て自然と触れ合う
・新しいことに挑戦したり、目標を立てたりする
・掃除や整理整頓などで環境を変える
夏
・水分や塩分をしっかり補給する
・エアコンや扇風機などで快適な温度に保つ
・早寝早起きをする
・海やプールなどで水遊びをする
秋
・紅葉狩りや散歩などで美しい風景を楽しむ
・読書や映画鑑賞などで趣味に没頭する
・食欲の秋にあわせて栄養バランスの良い食事をする
・ヨガやストレッチなどで体をほぐす
冬
・暖かい服装や防寒具で寒さ対策をする
・日光浴や光療法などでセロトニンの分泌を促す
・温泉やお風呂などで体を温める
・クリスマスやお正月などで家族や友人と交流する
以上の内容をしてみて心身の健康に役立てていきたいですね。
ちなみに私は今年の秋は読書・運動・ブログを頑張って続けていきます。(と言ってみる)
それでも心身の不調がある方は専門家に相談してみましょう。