笑うことって心身に良いんです。Blog
と言ってみます。
昔、オールナイトニッポン(ANN)でナイティンナインの岡村さんが一度休業された時の話をされた回がありました。それを私もYouTubeで聞いたことがあるのですが、岡村さんは入院中は笑うことがなくて、一度だけ笑った出来事がある、という話がありました。
その話を聞いた後だったか、以前の医療の職場で小グループのグループセラピーを作業療法士さんと組んで、その作業療法士さんが「わっはっは体操」をしました。ある意味タイムリーなことをしてくれるなぁ、と感心しつつ、笑うという行動が臨床的にも実証されてるんだなぁともその時思ったのがあります。
最近笑ってても本当か嘘かってあるよねぇ、と思うことがあったので今回ブログに記載してみます。
笑うことでの身体の効果
笑うことは、身体に良い影響を与えます。例えば、以下のような効果があります。
- 免疫力が向上する
- 血圧が下がる
- 痛みが和らぐ
- 筋肉がほぐれる
- 消化が促進される
これらの効果は、笑うことによって脳内ホルモンのエンドルフィンが分泌されることや、自律神経のバランスが整えられることに関係しています 。エンドルフィンは、痛みやストレスを和らげる作用があります。自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、心臓や血管などの内臓や全身の働きを調節しています。笑うことで副交感神経が優位になり、リラックスした状態になれます。
笑うことでの心理的効果
笑うことは、心理的にも良い影響を与えます。例えば、以下のような効果があります。
- 幸福感が増す
- ストレスが解消される
- 自信がつく
- 創造性が高まる
- 学習能力が向上する
これらの効果は、笑うことによって脳内ホルモンのドーパミンやセロトニンが分泌されることや、前頭葉や側頭葉などの脳の活性化に関係しています 。ドーパミンやセロトニンは、快楽や報酬を感じさせる作用があります。前頭葉や側頭葉は、思考や記憶などの高次認知機能に関与しています。笑うことでこれらの脳内物質や脳領域が刺激されることで、心理的な安定や刺激を得られます。
本当の笑いと作り笑いについて
ただ、笑顔の中には「本当の笑い(デュシェンヌスマイル)」と「作り笑い(非デュシェンヌスマイル)」がありますよね。職業柄、よく笑顔を見る時に、本心?取り繕い?とマジマジと観察してしまいます。というのも、この2つの笑顔の違いによっては、信頼を獲得したのか、攻撃や落ち込み態勢に入ったのかを理解して分析する必要があるのです。
デュシェンヌスマイルは、フランスの神経学者であるギュスタヴ・テオドール・フーシェ・デュシェンヌが、笑顔の表情筋を研究した際に名付けた表情です。
この笑顔の詳細の特徴は以下のとおりです。
- 口角を上げて目元にシワができる。
- 左右対称。
- 目から動いてから口元が動く。
デュシェンヌスマイルは、好感を持たれる笑顔であり、喜びを感じることができます。この笑顔は「本物の笑顔」とも呼ばれます。
一方、非デュシェンヌスマイルは、作り笑いや社交辞令的な笑顔のことを指します。この表情は、本物の笑顔と比べて、相手に不快感を与えたり、信頼性を低下させたりする可能性があります。
詳細な特徴については、以下のとおりです。
- 口元から動いてから目が動く。
- 口角が上がっているものの、目尻にシワが寄っていない。
- 左右非対称で左半分に笑顔が出やすい。
- すぐに笑顔が消える。
これらの特徴により、それぞれの笑顔は区別し、精神的な健康度を観察していきます。
「わっはっは体操」について
これだけ笑顔が心身へ効果的なのは分かったのですが、その作業療法士さんに「意図的に笑うことで効果はあるんですか?」と若気の至りでかなり失礼なことを聞いたことがあります。「効果ありますよ!」といい笑顔で返されましたし、この「わっはっは体操」を実際にしてみたら、純粋におかしくて面白かった記憶があります。なので時々私も気持ちがどんよりした時とかはなんとなく思い出してやってみています。
「わっはっは体操」は、以下のような手順で行います。
- まず、深呼吸をしてリラックスする
- 次に、口を大きく開けて「わー」と声を出す
- さらに、口を閉じて「はー」と息を吐く
- 最後に、口角を上げて「はっはっは」と笑う
調べてみたら、この体操を繰り返すことで、呼吸が深くなり、血液の循環が良くなるそうです。結構リハビリなどにも取り入れているところもあるようです。
この体操は、簡単にできるので、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
何故か面白いですよ。